【PERとは?】株価収益率の計算方法・割安の目安を初心者向けに図解|株価指標シリーズ③

📊 PER(株価収益率)は、株式投資で最もよく使われる割安・割高の判断指標です。「今の株価は利益の何年分か」を示し、業種比較・投資タイミングの判断に欠かせません。
目次

1. PERとは

PERとは Price Earnings Ratio(株価収益率)の略で、株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍になっているかを示す指標です。読み方は「ピーイーアール」です。

難しく聞こえますが、考え方はとてもシンプル。「払ったお金を、その会社の利益で何年かけて回収できるか」を表しています。

🍜 屋台を買う場合でイメージしよう

ある屋台が毎年100万円の利益を生むとします。この屋台を2,000万円で買うと、元を取るのに20年かかります(2,000万 ÷ 100万 = 20年)。この「20」がまさにPERです。

PERが低い=早く元が取れる=割安、PERが高い=元を取るのに時間がかかる=割高(またはそれだけ将来に期待されている)、とイメージしてください。

2. 計算方法

PER(倍) = 株価 ÷ EPS(1株あたり純利益)
例)株価2,000円 ÷ EPS 100円 = PER 20倍
用語 意味
株価 現在の市場価格 2,000円
EPS 1株あたり純利益(税引後)
※⑦の記事で解説
100円
PER 株価÷EPS 20倍

3. PERで何が分かるのか

PER 業種別比較とゾーン別判断

▲ 業種別PERの目安(左)とゾーン別判断(右)
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📌 PERが示す「市場の期待値」
  • 📉 PER 10倍以下:市場が低成長・低期待と見ている。割安候補だが理由の確認が必要
  • PER 15〜20倍前後:標準的な水準。安定した成長企業に多い
  • 📈 PER 30倍以上:高成長への期待が株価に織り込まれている(成長株・テック株に多い)

4. 業種別・ゾーン別の目安

PERは業種によって大きく異なります。情報技術(IT)セクターは将来の成長期待から高PERになりやすく、エネルギー・金融・公共事業は低PERになりがちです。

これは「将来どれだけ伸びそうか」への期待値の差です。急成長が期待される会社には投資家が今のうちに高い値段を払うため、PERは自然と高くなります。だからこそ成長期待の異なる業種同士をPERだけで比べると判断を誤ります。PERは「同じ業種の中で」「同じ会社の過去と現在で」比べるのが基本です。

5. PERを使う際の注意点

✅ PERが使いやすい場面
  • ✔️ 同業種内での割安・割高の比較
  • ✔️ 過去の自社PERレンジと現在を比べる
  • ✔️ 市場全体の水準感を大まかに掴む
  • ✔️ 成熟企業・安定利益企業の評価
⚠️ PERが使いにくい場面
  • 赤字企業:EPSがマイナスでPERが計算できない
  • 一時的な利益急増:資産売却等で歪んでいる場合がある
  • ❌ 異業種間の単純比較(業種特性が異なる)
  • ❌ 将来のEPS予測が不確実な場合

6. まとめ

PER水準 解釈(目安) 代表的な業種例
〜10倍 割安・低成長期待 エネルギー・金融
10〜20倍 標準的な水準 生活必需品・消費財
20〜30倍 やや高め・成長期待あり ヘルスケア・一般消費財
30倍超 高成長期待を織り込み済み IT・SaaS・AI関連
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